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クラフトハウス居候ばなしとその他諸々

グリーンウッドワーク時々フライフィッシング

椅子が立つ サクラのアームチェア

はじめてのアームチェア。前回のスチームベンドから約一週間、パーツが全て揃う。いよいよ組み立て段階へ。
削る、切る、曲げる等の体力系作業から計る、穴あけ、バランスをとる等の繊細な作業への移行となる。
ホゾ穴の位置、角度や深さ等のミスで全体のバランスが崩れてしまう。せっかく苦労して揃えたパーツが台無しに・・・。そうならない為にもより慎重な作業をする必要がある。
下の画像が今回作る「サクラのアームチェア」のパーツ。
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間違えのないよう何度も確認しながらホゾ穴の位置を決め、正しい角度になるよう慎重に穴あけ。そしてそこにTバークランプという道具を使って少しずつ各パーツを差し込んでいく。「ギギギっ」とキツそうな音や「ぐ〜っ」とキツ過ぎずユル過ぎず気持ちよく入っていったり、緊張する作業ではあるけれどその差し込む感覚はなかなか楽しいものなのです。パーツとパーツが組み合わさって新しいパーツになっていき、その新しいパーツがさらに次と繋がって形ができていく。そうなるように作っているのだから当たり前っちゃ当たり前、でも本能的に感動する。
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でもって、「うちのコが初めて立ちました」。あんよがじょうず♬あんよがじょうず♬・・・さすがに歩き出すことはないが、よくぞ立ってくれました。赤ちゃんの立つ瞬間に例えたのはいろいろな意味でズッポシはまっているような気がする。
以上、「椅子」らしき形が見えて来たよの報告でした。

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Steam bending-Sakura chair

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↑これがヒッグス粒子を発見した装置です。
気温30度近い悪意に満ちた気温のなか、椅子制作をさらに進めるべく「スチームベンド」を行う。steam=蒸気/bend=曲げ。まずはかまどに水を入れた釜をのせ薪を投入し水を沸騰させる(手前)。沸騰すると蒸気がアルミダクトを通ってスチームボックス(奥)の中を灼熱蒸し風呂にする仕組みになっている。ボックスの中には椅子のパーツが入っていてそれが100度近い熱と蒸気で蒸され曲げやすくなるのだ。一時間以上、かまどの前で薪をくべ沸騰状態を保たなくてはならない・・・人一倍汗っかきな私のココロもその暑さに少し曲がる。
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これが蒸し蒸し後に取り出したパーツを型に固定した様子。それなりに力は必要ではあるが、40mm近い木の棒がぐえっと曲がるのです。ちなみにこれは椅子の後ろ脚になるパーツです。ただ今回はハプニングが起こりまして、曲げる際ちょうど圧がかかるあたりにペリっと亀裂のようなものができてしまう。なんとか修正できる範囲だろうと自分を慰めつつ冷たい麦茶で頭とカラダを冷やすのです。

はじめてのアームチェア、着々(?)と制作進行中。丸太から棒へ、棒からパーツへ、パーツから立体的な骨格へ果たしてどんな椅子ができるのか、いまの時点では全く想像がつかない。

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Inner bark foot stool

スツール2号が完成
スツールの骨組みとなるパーツを削り乾燥機で乾燥。シートの編み込みはクラフトハウス脇に自生(?)している木の皮をクラフトハウスの住人一同で協力し剥いだものを素材にしている=インナーバーク。下の画像が各パーツだがこの写真を撮影した時には気づかなかったが実はパーツが一つ足りない・・・いざ組み立てというときに気づいたのだが見つけるまでかなりの時間と冷や汗を費やす。結局、「えっ!ココかよ!」でみつかる。そういうもんです。
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パーツがみつかり胸を撫で下ろしつつおもむろに組み立て。
パーツの差し込みがわずかにキツキツ感はあってもののその他は慎重に寸法を計りホゾ穴も確実にあけたのでなんとかそれらしい骨格になった。この時点で上下左右裏表遠近いろんな角度から眺めその出来映えに一人軽めにニヤける。
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いよいよインナーバークによるシート編み。
シート編み、素材や編み方も様々でその組み合わせによって完成品の印象もまったく違う物になる。このインナーバークという素材がクラフトハウスのすぐ近くで採取できるということはいろんな意味で貴重なのだ。そのインナーバークを今回使うことができたのは非常に幸運なことなのです。
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様々な編み方あるなか今回はかなりシンプルな編み方でシートを作ることに。シンプルとはいえ一人での作業、編み上げるまでには数時間の作業を要した。それにしてもぷっくりした手である。
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丸太を割るところから始まりさまざまな行程を経てスツールが完成、スツール2号とは言いつつある意味このスツールこそが私のグリーンウッドワーク作品第一号。このスツール制作を通じてグリーンウッドワークの奥深さをほんのちょびっと認識することができました。

・・・あっ!それと今回のスツールにはナラの木を使いました。



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ベンチ2号完成 my second bench

またブランクあってのブログ更新
ベンチ第二号が完成。
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今回のベンチも前回の長ベンチ同様使用したのは朴の木(ホオの木)、脚にはナラの木(だったよな?)。大人三人掛けぐらいのサイズ。
上の画像は脚の長さを調節後、全体にオイルを塗ったもの。しばらく放置してまたオイルを塗る予定。
シートの表面は鑿でコツコツと削ったのだが、地味ではあるけれど最後まで削り終えたときには充実感と達成感は手作りならではのことだと思う。凹んでいたり凸っていたりしているけれどそれはそれで「味」になっていて、そんでもって全く同じ物は作れないってところがすごく良いと・・・。
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こちらは撮影用に外に置いてみた。太陽の光の下、なかなかの出来(?)。
家族が家の庭先で夫婦二人と小さい子供二人このベンチに座ってアイスクリームを食べながら笑っている・・・そんな風景がぽわっと頭に浮かんだ。

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釣れないこともあるでしょ

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釣れるにこしたことないけど、釣れなくたっていい・・・たまには。
自然のなかで自由にゆっくり話しをするのもいいもんです。
たいちゃん、また釣りしましょう。

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